橋の名は。物語 太郎坊橋


太郎坊橋

・福岡県宗像市冨士原  ・県道29号沿い  ・釣川

  宗像市冨士原銭垣地内に祀られる「愛宕神社」より北西方向へ約500m、県道29号と市道が交差し、釣り川を跨ぐ1スパンのプレストレストコンクリート(PC)橋が「太郎坊橋」である。


  この冨士原愛宕神社は寛政(1789~1801年)年間以前は「太郎坊社」と言われていたことから当橋「橋の名は。」の由来と推察する。

 

  太郎坊社の社名は、山城の国(京都)「愛宕山太郎坊」(大天狗)修験と関わる戦神を本地仏とした事によるものであろう。これにより特に、日支事変の頃からは、この戦神の愛宕神に戦勝祈願をし出征兵士や家族の安全息災を願ってこの橋を渡り、参拝に訪れる人々が多かったであろう。

 

  「郎坊」の名のつく大天狗といえば他に比叡の次郎坊、飯綱の三郎坊があり九州の大天狗といえば英彦山の「豊前坊」がある。又、本社の境内に本橋名を刻んだ旧橋(石橋)の親柱が残されており関係性を示す資料として貴重なものである。

  ””(正見行脚HPより引用)””


・by 字っ茶3