橋の名は。物語 玉島橋


玉島橋

・佐賀県唐津市  ・国道202号線  ・玉島川

  玉島橋は、1964年に玉島川の河口に架設された。

玉島川は、佐賀県唐津市東部を流れる2級河川である。

 

 肥前国風土記には神巧皇后が三韓征伐を前に鮎釣りを行い吉凶を占った伝説がある。その後大友旅人を初めとする多くの歌人がこの地を訪れており、万葉集には玉島川や鮎釣り又、唐津に縁のある松浦佐用姫(まつらさようひめ)伝説に関連する数多くの歌が残されている。

 

  松浦佐用姫(写真左下=鏡山にある佐用姫像)は、唐津 


市巌木町にいた豪族の娘で弁財天のモデルとされ、全国にある同様の伝説の本家である。

 

  西暦537年、新羅(古代の朝鮮半島中部(東側)にあった国家)に出征するためこの地を訪れた大伴狭手彦(おおともさてひこ:古墳時代後期の豪族)の雄壮さに惹かれ、熱烈な恋いに落ちた。が、ついに出征のため分かれる日が訪れた。

 

  佐用姫は鏡山の頂上から領布(ひれ)を振り、涙しながら沖行く舟を見送っていたが、ついには別離に耐えられなくなって舟を追い、玄海灘の荒波が打ち寄せる呼子・加部島まで後追いしたがこの先はいかんともしがたい。加部島で7日7晩泣きはらし全てが涙に変わった時、ついには石になってしまったという。

  加部島にある田島神社の境内社・佐輿姫神社は佐用姫であったという石を祀っている。

                                  (一部、ウキペデイア・松浦佐用姫より引用)


by 字っ茶1