橋の名は。物語 天空の駅高架橋


天空の駅(宇都井駅)高架橋

・島根県邑南町宇都井  ・JR西日本三江線(廃線)  ・県道292号線交差

  天空の駅(宇都井駅;うづいえき)は、島根県と広島県の県境山中にあり、昭和50年~平成30年までの43年間地域に貢献していた。(現在、廃線と共に廃駅となり封鎖されている。)

 

  高架橋は、鉄筋コンクリート(RC)のラーメン構造体(交点剛結構造)で、プラットホームまでの地上高は20m(日本一)あり、ホームに上がるには116段の階段塔(写真上・中央)を上らねば成らない。天空の駅と呼ばれる所以である。

 

  天空の駅高架橋にまつわる物語りとして、服部藤馬翁の話があります。

  明治9年宇都井に生まれ、医者として地域に貢献する傍ら、昭和21年に没するまで地区の財政安定と三江線(宇都井


駅含む)敷設に尽力された。

  特に宇都井地区の駅舎建設に当たっては、地形上の関係で「天空の駅」とならざるを得ず、当時の技術力及び財政上の問題で困難を極めた。

 

  三江線全線の開通の暁に宇都井地区住民の浄財を持ってここ「天空の駅」前に石碑「服部藤馬翁頌徳碑」を建立されたそうです。(写真左)


by 字っ茶1